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実りの季節

トルコ人が親日派の理由



エルトゥールル号海難事故はご存知でしょうか?



2015年公開の映画です。↑ エルトゥールル号海難事故の映画が話題になりました。

明治時代、決して豊かではない小さな漁村の村人が遭難したトルコ人たちを救助した実話です。

この事故については参考までにウイキペディアを貼っておきます。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%AB%E5%8F%B7%E9%81%AD%E9%9B%A3%E4%BA%8B%E4%BB%B6

救助に続く話があります。

海難事故後、山田寅二郎氏はこの事故で遺族となったトルコ人の生活を心配します。
そこで新聞社に記事を掲載してもらい義捐金を集めて国交のなかった時代に自分でトルコに届けます。
山田氏は手厚くもてなされオスマントルコ皇帝の要請により トルコに残りました。
貿易商店を経営して 士官学校で日本語や日本文化を教えたそうです。



トルコ共和国の初代大統領となったムスタファ・ケマルはこの士官学校出身です。 
現在、全てのトルコリラ札は初代大統領ムスタファ・ケマルの顔が刷られる程建国の父として崇められてます。

この明治時代の海難事故の恩義をトルコ政府は忘れなかったようです。
イラン・イラク戦争が勃発した時、サダム・フセインは自国の空を封鎖し
24時間後、イラン領空を飛ぶ国外の飛行機を打ち落とすと宣言しました。
その時、イランにはJALも自衛隊も救助の飛行機を出せなくて イランの日本大使館は八方手を尽くします。
しかし、他の諸国はイランにいる自国民の救助が精一杯で日本人を乗せる余裕はありません。
残り1時間に迫った時、トルコが2機の飛行機を日本人の救助の為に用意しました。


☆ウィキペディアより抜粋

野村豊イラン駐在特命全権大使がトルコのビルレル駐在特命全権大使に窮状を訴えたところ、ビルレル全権大使は「わかりました。ただちに本国に求め、救援機を派遣させましょう。トルコ人なら誰もが、エルトゥールルの遭難の際に受けた恩義を知っています。ご恩返しをさせていただきましょうとも」と答えた[16]。ビルレル全権大使の要請を受けたトルコ航空は自国民救援のための旅客機を2機に増やし、オルハン・スヨルジュ機長らがフライトを志願した。215名の日本人はこれに分乗し、全員トルコのアタテュルク国際空港経由で無事に日本へ帰国できた。

トルコ機は、陸路での脱出もできる自国民よりも日本人の救出を優先。
この救援機に乗れなかったトルコ人約500名は、陸路自動車でイランを脱出することとなった。





トルコの教科書にはエルトゥールル号海難事故について書かれてるそうで
トルコ人は ほぼ知ってるとか・・・日本の教科書にも載せてほしいですね。




























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Comments







非公開コメント
とても有名なお話ですね。
私はトルコの方々が日本への恩をいつまでも語り継いでくれているように日本にたいして海外の方がしてくれたことをもっと国民に広く長く語り継いでいくといいなと思います。
知らず知らず大変な恩を忘れているかもしれません。
2019-10-14-22:54 ochasukineko
[ 返信 * 編集 ]
実り
Re: ochasukinekoさん
> とても有名なお話ですね。
> 私はトルコの方々が日本への恩をいつまでも語り継いでくれているように日本にたいして海外の方がしてくれたことをもっと国民に広く長く語り継いでいくといいなと思います。
> 知らず知らず大変な恩を忘れているかもしれません。

コメントありがとうございます。

私は映画で知りました。歴史か国語の本に逸話をのせたらいいのに、と思います。
トルコは難しい隣国と国境で接して折 外交面で難しい立場に置かれてますし
数年前テロがあったから イスラム国家と誤解される事もあるし
トルコのイメージアップに日本が協力できたらいいんですけどね。

2019-10-15-12:32 実り
[ 返信 ]