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実りの季節

僕はイエローでホワイトでちょっとブルー


東京の某大学の生協部で絶賛されてたそうで 
ムスメが買ってきた本です。
 



帯に名前を連ねてる人 みんな好きです。
この方達が推すなら 読まねば・・・・・






イギリスで、アイルランド人・ダンプ運転手の父と
日本人・保育士の母の間に生まれた少年の中学生活を
描いたエッセイです。
作者は ブレイディみかこさん 
余談ですが、この方 福岡で一番の県立進学校である修猷館出身だそうです。(^^




人気ランキング1位の公立カソリック系のお上品な小学校に通ってた優秀な【ボク】が
住宅地域の区分により中学は不人気な底辺校に通う事になった一年間が綴られてます。
学校は社会の縮図であり、主人公は格差や差別を受けカルチャーショックを受けます。
でも大人に頼らず 折り合いをつけていかねばなりません。
「頭が悪いと無知は違う」
「多様性はややこしいけど無知を減らす」
「どの差別がというより傷つけるのがよくない」
「法は世の中をうまく回していく為のもので【正しい】とはちょっと違う」
という言葉が いちいち 心に刺さります。
文中、シンパシーとエンパシーという言葉が出てきます。
英語表記はsympathyとempathyです。区別がつきにくい単語の代表で
シンパシーは、自分と同じような立場の人に対しての共感 同情 という意味です。
しかし、英会話の中にシンパシーを頻繁につかうと偽善者っぽくなるし
 「憐れんでほしくない」という反感を持たれそうだから使わないと娘が言ってました。
それに対してエンパシーは、自分とまったく違う境遇の人に共感が芽生える
多民族国家における多文化理解とか美術論の時に使う言葉とか。
【ボク】はそれを「他人の靴を履いてみるってことでしょ?」
というのです、頭の良い子でしょ!?

肌の色という外見 階級格差、貧困、人種差別、
という自己解決できない問題を
【ボク】が乗り越えた先に、
どういう大人に成長するかも興味津々です。 
続編を書いてほしい本です。














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